国民年金基金と
iDeCoとの違い








長年働いていたスポーツジムを退職し、いよいよ来月からヨガインストラクターとして独立する20代女性。報告も兼ねて、自営業で働いていた母に今後のことを相談中。そこに、フリーランスの老後に詳しいという母の友人も登場して、相談に乗ってくれることになり……。

今度、独立するの。

あら、そうなの。ついに独り立ちね。将来のこと、ちゃんと考えている?貯金はあるの?会社を辞めると厚生年金がなくなるから、老後が大変よ。

え、年金がないの?

自営業は国民年金を受け取れるけど、夫婦合わせて月13万円くらいよ。

夫婦合わせて!?

今の時代、女性の半数は90歳まで長生きするっていうし、貯金だけじゃなくて「iDeCo」か「国民年金基金」には入っておいた方がいいんじゃない?

「iDeCo」と「国民年金基金」がどう違うのかもわからないよ。
比べられることの多い2つだね。違いを説明しますね。

iDeCoと国民年金基金の違い
iDeCo | 国民年金基金 | |
---|---|---|
掛金 | 月額5000円以上1000円単位 | 加入時の年齢やプランによる |
年金 給付 方法 |
基本有期年金 | 基本終身年金 |
年金 受取 開始 時期 |
60〜65歳 (加入期間によって異なる) |
原則65歳 (プランによっては60歳から) |
運用 指示 |
必要あり | 必要なし |
まずは「iDeCo」。大きな特徴は、自分自身で掛金を拠出して、自分で運用する制度だということ。つまり、資産運用ですね。金融機関や商品も自分で選んで、運用金額に応じて60歳以降に給付を受け取れる制度なんです。


じゃあ、運用成績が良ければ、たくさん受け取れるんですね。
その通り。もちろん、悪かったら少なくなりますよ。そのリスクは受け入れなくてはなりません。普通の個人年金保険や資産運用と違うのは、税制面での優遇です。「iDeCo」は、小規模企業共済等掛金控除として税金が優遇される上に、通常20%かかる運用益は、すべて非課税になるんです。




すごい!ただ、投資はちょっと不安……。それに、有期年金が基本ということは、長生きしたときが心配ですね。女性の平均余命もどんどん伸びているっていうし、歳をとってからの方が医療費とか何かとかかりますよね。
ははは、よく考えているね。そんな人にオススメなのが、国民年金基金だよ。こちらは、有期年金もあるけど、終身年金が基本。つまり、加入時の年齢やプランに応じた掛金を払えば、老後はずっと一定の金額を受け取れるんです。


ずっともらえるの?
そのとおり。掛金は社会保険料控除として全額所得控除できますよ。例えば夫婦で加入して配偶者の掛金を負担した場合は、2人分あわせて所得控除もできるんです。


慎重派のあなたには、国民年金基金が合っていそうね。

一生涯もらえるし、年金額もあらかじめ分かるのが、私向きかも。まずは少額から始めてみます。
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終身年金:A型・B型の違い
A型
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特徴
保証期間のあるA型は、年金受給前または保証期間中に亡くなられた場合、遺族の方に一時金が支給されます。
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保証期間
15年間
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基本年金額(月額)
1万円〜2万円
B型
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特徴
A型のように保証期間がない代わりに、掛金を抑えることができます。
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保証期間
なし
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基本年金額(月額)
1万円〜2万円
年金受取期間


課税所得とは
課税所得とは「税金がかけられる所得」を指し、下記のように所得税を算出する際に必要とされる金額となります。
課税所得=総所得金額ー所得控除
「総所得金額」-「所得控除」が課税所得であり、税金はこの通り所得全部にかけられるのではなく、「所得から所得控除を差し引いた金額」にかけられる仕組みになっています。確定申告書では以下の欄に記載する金額が課税所得額となります。


国民年金基金ご加入によって、
確定申告で税金が軽減できます。